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今後も、都市直下型地震は予見できないのでは?

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画像出典:NHKスペシャル シリーズ阪神・淡路大震災20年 第2回 都市直下地震 20年目の警告より

阪神淡路大震災から20年ということもあって、NHKでは「NHKスペシャル シリーズ阪神・淡路大震災20年」という特集番組が放送されました。シリーズ第2回は「都市直下地震 20年目の警告」と題して、都市直下地震の原因となる「活断層」について取り上げていました。

阪神・淡路大震災以来、科学者達は都市直下地震の原因となる活断層を研究してきました。その結果、全国で110本の活断層を特定し、地震予測は大きく前進したかに思われましたが、実際には既知の活断層とは別のところで直下型地震が発生することが度々起こります。つまり、地表から同定できる活断層だけではなく、地表からは明らかではない、地下の活断層の存在が想定されるのです。

しかし、このようなことは容易に想像がつくことです。逆に地表から判る活断層しかないと考える方が都合のいい発想です。これまで起こった既知のことを基準に物事を想定すれば、当然、未知のことは想定されません。地震予知に限らず、想定内の事しか想定しないのは日本の科学の悪しき慣習なのではないでしょうか。いずれにせよ、未知の活断層が大規模直下型地震を引き起こすのなら、地震予知は困難だということです。 

一方、活断層が生みだす揺れの研究から、新たな被害想定が浮かび上がってきました。阪神・淡路大震災ではキラーパルスと呼ばれる周期1秒程度の長周期揺れのによって多くの建物が倒壊しました。周期の長い揺れだと、基礎部分が大きく動くのに、重い上部がそれついてこれず、その結果構造体が破壊されて倒壊するというのです。

ところがこのキラーパルスよりも長い、3秒程度の長長周期の揺れが発生する可能性が見えてきました。固い岩盤だと振動の伝わりが速いく、周期も短くなりますが、堆積層などの柔らかい地盤だと振動の伝わりが遅く、周期は長くなるのです。硬い物を叩くと高い音、柔らかい物を叩くと低い音が出るようなものです。

この柔らかい堆積層は大きな河川が流れ込む平野部にあり、それはまさに東京周辺や、名古屋、大阪といった大都市地域なのです。この下の既知あるいは未知の活断層で大地震が発生したら、キラーパルスのような長周期震動が発生し、特に上部が重い超高層ビルほど大きな被害を受けるでしょう。

端的に言えば、都市直下型地震は予見不可能であり、超高層ビルが倒壊するような長周期震動が起こり危険がある、ということです。

 

  

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