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今後、大規模災害の被害は復興できないのでは?

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画像出典:NHKスペシャル シリーズ阪神・淡路大震災20年 大都市再生 20年の模索より

阪神淡路大震災から20年ということもあって、特集番組が放送されました。NHKでは「NHKスペシャル シリーズ阪神・淡路大震災20年 大都市再生 20年の模索」という番組で、都市再生の困難さを取り上げていました。

震災から20年、「災害に強い街づくり」を掲げて道路の整備、耐震性の高い高層ビルや商業施設の建設などがすすみ、表向き「奇跡の復興」といわれることが多いですが、20年の月日が経過したことで様々な歪みが表面化しています。

飲食店など個人事業再開のために抱えた二重ローンの負担に苦しむ高齢者。高くなった維持管理費のために撤退閉店が相次ぎ空き店舗が多くなった商店街。災害弱者救済が招いた復興住宅の高齢化率高さと孤独死の増加。道路や建物は立派になっても、人々の生活は衰退しているようでした。

巨大災害からの復興とはそれほど困難なものなのでしょうか。関東大震災に見舞われた東京は、その後、昭和恐慌を経て、東京大空襲で再び焼け野原になりましたが、それこそ奇跡の復興を遂げています。福井地震や新潟地震で大打撃を受けた福井市や新潟市も復興しています。

一方、2004年に発生した新潟県中越地震により甚大な被害を受けた新潟県山古志村は、ほぼ全村民が避難を余儀なくされ、そのまま生活拠点を移す世帯が多く、山古志村自体も長岡市に合併されて消滅しました。現在も域内に残る住民は高齢化が深刻になっています。

これは、関東大震災~東京大空襲後の東京も、福井地震後の福井、新潟地震後の新潟も、朝鮮特需~高度経済成長期であり人口増大期であったことが好影響を及ぼしたと考えるのが妥当だと思います。逆に言えば、人口が減少している、高齢化が進んでいる、経済が停滞している場合は復興は困難なのではないでしょうか。

東日本大震災の場合はどうでしょう。復興予算を投入して復興に取り組んでいますが、阪神淡路大震災が起こった1995年にも増して、日本全体はマイナス成長ですし財政も逼迫しています。高齢化や人口減少も進んでいます。まして被害にあった地域の多くは、もともと人口減少に悩まされていたところです。

人の想いとして元の生活を復興したいと願うのはもっともなことです。しかし、人口減少、高齢化、経済の衰退に直面している現在、東日本大震災で被害にあった地域のみならず、今後日本で発生する大規模災害の被害は復興できないのではないでしょうか。それが可能なのは、人口が増加し経済が活性化する地域に限られるだろうと思います。

歴史を振り返れば、貞観大噴火~貞観大地震と相次いだ平安の前期、都では「貞観の治」と呼ばれる安定した世の中でしたが、陸奥武蔵は、復興されることなく放置されて荒廃し、それが後の将門の乱の遠因になったとも言われます。

 

  

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